BLue CaFe NeT

by HiRoo iNoue || ACTOR

『月の姉妹』

下北澤姉妹社
『月の姉妹』

2017/2/22~2/26 @下北沢シアター711
http://m8m050.wixsite.com/s-simaisha

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月に訊いたわ、

陽子は何処にいるの?
でも申し訳なさそうにうつむいている。
いつ帰ってくるの?
そしたら必ず答えてくれる
「もうすぐよ」って

原作・演出
西山水木

上演台本
井上裕朗

音楽
中野亮輔

出演
都築香弥子
本多真弓
井上裕朗
中野亮輔劇団青年座
松村泰一郎Studio Life
西山水木

スタッフ
装置: 加藤ちか
照明: 和田東史子
音響: 近藤達史
衣裳: 柿野あや
舞台監督: 金安凌平
写真: 飯森一博
制作: 奥田英子

日時
2/22(水) 1930
2/23(木) 1400/1930
2/24(金) 1400/1930
2/25(土) 1300/1800
2/26(日) 1300

料金(全席自由席)
一般4300円・当日4500円
ペア前売り8000円
学生3500円(要学生証)




『テレーズとローラン』

地人会新社 第5回公演
『テレーズとローラン』

2016/9/9~9/19 @東京芸術劇場シアターウエスト
http://www.chijinkaishinsya.com/index.html

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いつも通り、ラカン一家と週に一度のカード遊びをするために、銀細工通りの小さな家を訪れた予審判事・マルタンは、異様な光景を目の当たりにした。  2人の男女がお互いの腹を刺し合い、死んでいる。近所でも親孝行で評判のおしどり夫婦、テレーズとローランだ。そして溢れる血溜まりの中、椅子に座った1人の婦人が、死体をじっと見つめている。2人の義理の母、ラカン夫人だ。ラカン夫人は病気のため四肢が動かず、もう長いこと口もきけない。しかし彼女の瞳は大きく見開かれ、何かを告発するような輝きを放っていた──。 


原作
エミール・ゾラ

作・演出

谷賢一

出演
木場勝己
奥村佳恵
浜田学
銀粉蝶

スタッフ
舞台美術: 長田佳代子
照明: 松本大
衣裳: 伊藤早苗
音響: 加藤温
演出助手: 井上裕朗
舞台監督: 福本伸生
製作: 渡辺江美

日時
9/9(金) 1900
9/10(土) 1400
9/11(日) 1400
9/12(月) 休演
9/13(火) 1900
9/14(水) 1400
9/15(木) 1400/1900
9/16(金) 1400
9/17(土) 1400/1900
9/18(日) 1400
9/19(月) 1400

料金(全席指定席)
一般6500円
25歳以下3000円





『ホワイトダスト』

NHK-FM FMシアター
宮沢賢治生誕120年企画劇作家競作シリーズ・賢治の声を探して その3
『ホワイトダスト』

2016/7/23 @NHK-FM
22:00~22:50 (全1回)
http://www.nhk.or.jp/audio/html_fm/fm2016026.html

一人の男が、深い眠りから目覚める。そこは未来の世界。狭い閉ざされた空間。21世紀の“カタストロフ”以降、地球上は広く“ホワイトダスト”に覆われ、人類の文明は崩壊に瀕していた。男は、ある壮大なプロジェクトの使命を帯びて冷凍睡眠技術により眠りに就いていた21世紀の青年科学者。そして彼を目覚めさせたのは、そのプロジェクトの意志を継ぐ女性。遠く世代を超えた二人は、静かに対話をはじめる。だが、二人のあいだには、男が考える以上の大きな隔たりが横たわっていた…。科学者であり農学者であった賢治の、命をめぐる問いかけに呼応する物語。


長田育恵

音楽
菅野由弘

出演
亀田佳明
林田麻里
井上裕朗

スタッフ
演出: 藤井靖
技術: 加村武
音響効果: 石川恭男





『insider-hedge2-』

風琴工房
『insider-hedge2-』
第51回紀伊國屋演劇賞
個人賞(佐藤誓・詩森ろば)受賞

2016/7/21~7/31 @下北沢ハーフムーンホール
http://windyharp.org/insider/index.html

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立ち上げから3年。マチュリティパートナーズは様々な案件を成功させ、一躍時代の寵児となっていた。そのマチュリティパートナーズに、証券取引等監視委員会の特別調査が入る。そこであらわになるインサイダー取引の可能性。そんなことが起こるとはまったく予測していなかった社内は激震する。理想に燃えていたはずのひとりの男が墜ちていく金融の暗い穴を調査官との息迫る攻防のなかに描く、hedgeの続編です。 


作・演出
詩森ろば

作曲・演奏
後藤浩明

出演
佐藤誓
井上裕朗
根津茂尚 (あひるなんちゃら)
板垣雄亮 (殿様ランチ)
杉木隆幸
佐野功
藤尾姦太郎 (犬と串)
小平伸一郎
照井健仁

スタッフ
舞台美術: 杉山至
照明: 榊美香
音響: 青木タクヘイ
映像: 浦島啓
舞台監督: 小野八着
演出助手: 大野沙亜耶/朝倉愛理
舞台写真: 奥山郁
制作: Team Ingu
企画製作: 風琴工房
助成: 舞台芸術文化活性化事業

日時 (★俳優と演出家によるトークあり)
7/21(木) 1930
7/22(金) 1930
7/23(土) 1400/1900
7/24(日) 1500
7/25(月) 1930
7/26(火) 1930
7/27(水) 1400/1930
7/28(木) 1930
7/29(金) 1930
7/30(土) 1400/1900
7/31(日) 1400/1800

料金
前売3800円・当日4000円・障害2000円
学生当日2000円
平日はじめて割(1公演3組限定) 3800円
※風琴工房をはじめてご覧になる方を同伴すると1名分の料金で2名ご覧いただけます



ひとやすみ

昨年6月にほんの出来心から始めたactors’ playground、慌ただしく1年が過ぎた。僕が中心となってやった遊び場が6回、他の方にお願いした遊び場が3回、1ヶ月に渡るリハーサル+劇場公演が1回。直感と勢いに任せて駆け抜けた1年だった。

「俳優が自立した存在になる」という大言壮語を掲げて、この1年間、100人を超える俳優たちと密度の濃い時間を過ごしてきた。多くのかけがえのない出会いがあり、その中で劇的で感動的な瞬間がいくつも生まれた。それは、僕だけでなくそこに一緒にいた俳優たちに大きな影響を及ぼしたと思う。少なくとも僕は、ひとりの俳優として、その時間の中でたくさんのものを手に入れることができたようだ。いま関わっている作品の稽古場で劇場で、自分の明らかな変化を感じることがあり、自分でも驚いている。参加した俳優の何人かは、この遊び場と出会ったことを契機に、具体的な行動を起こしている。ここでの出会いが縁となって、同じ志をもった仲間としての付き合いが続いたりもしているらしい。参加した俳優はもとより、多くの人のサポートのもとで、僕ひとりの手の届く範囲を超えて、想定した範囲を超えて、見えない広がりを見せている。とても嬉しい。

ただそれと同時に、あまりにも急激に事を進めてしまったせいで、そして何より僕自身の力不足のせいで、数々の問題や矛盾や混乱も生じてしまった。そして僕自身がそれに疲弊し、絶望もした。特に、強引に実現してしまった劇場公演においてそのことが顕著に表れた。公演を通じて実現できたものは限りなく、やったこと自体になにひとつ後悔はないし、本当にやってよかったと思っている。ただそれと同時に、そこで見つかった(または生じた)問題や矛盾や混乱をそのままにして続けるわけにはいかない。この遊び場は、劇団でもなく、公演を目標とするプロデュースユニットでもない。コンセプトや理想のようなものだけが原動力であり、人を結びつける力となるものだ。そこが揺らいでしまった以上、そのままの形で続けていくわけにはいかない。大言壮語を掲げて劇場公演までやったのにカッコ悪いことこの上ないが、ここで一旦足を止めて、改めて態勢を整えて再出発しようと思う。1月の時点で既にそうすべきだとわかっていたのだが、ここへ来てようやく決意できた。いま関わっている現場がいろんな意味で刺激的・理想的な現場であり、そこで過ごす日々に大きく影響されたところが大きい。前向きな決断だ。

この遊び場は、何より僕にとって必要なものであるし、僕が心からやりたいと思うことでもある。偉そうなことを言えば、道なきところに何かしらの道を拓きたい。僕自身が混乱と絶望から抜け出して、今後の進むべき方向を見つけたら、また仲間たちに集まってもらって活動を再開したい。そのためにしばらくいろんな人から意見を聞き、力を借り、考え抜きたいと思う。極端なことを言えば、僕自身の企画として存続する必要もなく、あらゆる可能性を考慮にいれて考えてみようと思う。幸いなことに僕のまわりには、柔軟な思考と広い視野をもった面白い人たちがたくさんいるので、ひとまずの答えが出るまでにそれほどの時間はかからないだろう。明確な答えのない問いに対していろいろな人と思考を巡らせる過程は、きっととても有意義なものになると思う。しばらくはそういう時間を作って力を蓄えたい。