人間なんてら･ら･ら。

このところ、とても落ち着きのない混沌とした毎日が続いていた。バタバタと忙しいのだが、何かを為して前進している実感のない、何というか、渦潮に巻き込まれてただもがいているだけみたいなそんな毎日。

新しい人々との出会いや、古い友人との再会。友人との新しい関係への発展…。人との関わりあいにおけるいろんな変化が起こる中で、嬉しいことや、ホッとすることや、悲しいことや、悔しいことがたくさんあった。

そんな中でいろいろ考えて思ったことは「人間というのは、（自分も含めて）とても弱い存在なんだなあ」ということ。

弱いから防御し
弱いから攻撃し
弱いから傷つき
弱いから傷つけ
弱いから逃げ回り
弱いからごまかし
弱いから身を寄せ
弱いから誘いをかける。

そんな弱さが人間の自然のあるがままなんだろうし、人間らしさとして一つの魅力でもあるかもしれないけれど、その弱さを受け入れた上で、それを乗り越えようと必死で戦う姿にこそ、人としての魅力や美しさがあるように、僕には思える。僕は無意識のうち、そういうものを好んで選びとっていたことに、この数日で思い至った。

僕もそんなふうに美しく生きていきたい。この濁った渦潮を抜ければ、透きとおる凪いだ美しい海があるはず。誰かの弱さに、そして自分の醜さに流されてはいけないのだ。