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BLue CaFe NeT

by HiRoo iNoue || ACTOR

reunion: the second

芝居あれこれ

今度は、5月にやった「ビルマの竪琴」の同窓会。

稽古中、本番中、そして打ち上げと散々お世話になった森下の居酒屋「とん八」にわざわざ集合しました。

この公演は、僕を含めた出演者たちにとっても、裏で支えてくれたスタッフさんたちにとっても、演出家の木村さんにとっても、地人会の制作の方々にとっても、見にいらした多くのお客さんにとっても、奇跡のような、宝物のような、記憶に残る公演になりました。

原作に込めた竹山道雄さんの思いと、それを舞台化しようとした木村さんの思いと、その中で必死にもがいた役者やスタッフさんたちの思いが、見にいらしたお客さんの魂と呼応して単なる「芝居」を超えた何物かを産んだのでしょう。

だから、公演中も、公演が終わったあとも、この作品に触れた多くの人が、この公演の再演を望みました。そして、その望みが実現するのは、ほぼ確実なのではないかと思われました。

でも、それは間違いでした。制作母体である「地人会」が、今年限りで25年超に渡る活動に終止符を打つことになったのです。「ビルマの竪琴」の再演だけでなく、魂を揺さぶる素晴らしい作品を作り続けていってほしいという僕たちの願いは、あまりにも突然打ち砕かれてしまいました。僕たちは途方に暮れ、悲しみ、打ちひしがれました。でも、そこにはどうしようもない理由があるのだろうと納得するしかありませんでした。少なくとも、僕たちにはどうすることも出来ないことでした。

そんな僕たちに、先日、木村さんから、「ビルマのみんなともう一度会いたい」とメッセージが届きました。

これは単なる同窓会ではありません。僕たちがお世話になった地人会はもうなくなってしまうのです。突然の企画でしたが、もちろんほとんどのキャストが勢ぞろいしました。あの奇跡を生んだ、その場所に。

そして今日。
そこには以前と全く変わらない、強固なチームワークのキャストたちと、それをにこやかに見守ってくれるスタッフさんたちと、客席で思いを分かち合い、今でも作品を愛し続けてくれている人たちと、まだまだ元気バリバリで未来を見据えている木村さんの姿がありました。

みんなの思いが結実して、再演する日がいつか来るかもしれない。「ビルマの竪琴」でなくても、木村さんが作り上げる舞台がまた近々見れるかもしれない。あの『奇跡』を、またどこかで起こしてくれるに違いない。そのことをもう一度信じることが出来た、今日の同窓会でした。


木村さん、お待ちしております。