BLue CaFe NeT

by HiRoo iNoue || ACTOR

惨劇はそこにある

秋葉原で起きた通り魔事件。その事件が起きたまさにその瞬間、ぼくは秋葉原にいた。

電車を乗り換えるために少し街を歩いただけだったので、危険もなく、事件が起きていたことすら気付かなかったが、あのとき、ぼくがいたあの場所のすぐ近くで予測も想像も不可能な惨劇が起きていたかと思うと、昨日までとは風景の見え方が違ってくる気がする。

でも、自分からの距離を少し広げてみれば、いたるところで凄惨な事件や災害は乱発しているのだ。無意識にその実感をもたないようにしているけれど。


起こり得ないことは何もない。惨劇はいつでもすぐそこにある。それを回避する手段はないかもしれないけれど、少なくとも、その現実をもっとリアルに感じなければ。