夜をくだされ
今日は赤坂ACTシアターにて、『夜会vol.16 ~夜物語~ 本家・今晩屋』を観た。
夜会」とは、中島みゆきさんが1989年に始めた、音楽劇ともコンサートとも分類出来ない種類の舞台。彼女自身が構成・演出・出演を兼ねていて、7回目からは毎回20曲近く新曲を書き下ろすほどの力の入れようだ。スタートから20年で今回が16回目の公演。
1989年と言えばぼくはまだ高校3年生。渋谷に出来たばかりの文化村がなぜだかとても好きで、受験生だというのに毎日のようにせっせと通っていた。第1回の「夜会」はシアター・コクーンこけら落とし公演の1つで、そのころはまだチケット代も安かったし(今やその頃の4倍の20000円!)、文化村で整理券を配布しているところに出くわしたおかげでたくさんチケットが取れて、全部で4回も観に行った。初体験のシアター・コクーンで観たあのものすごい舞台を未だに覚えている。
・・・あれから20年。
毎回欠かさず観続けていて、毎年の年末の恒例行事になっている。20年と言えばぼくの人生の半分以上だ。歳を重ねるというのはこういうことなんだろうなと実感する。
それにしてもあの年齢になってなお衰えないみゆきさんの体力と創作意欲。むしろ歌は年を追うごとに力強くなっているぐらいだ。その陰にはどれほどの努力があるのかを想像すると鳥肌が立つ。この先まだ10年20年と続けていってほしいなあ。
ん?
いまふと思ったけど、ちょうど第1回をやった頃のみゆきさんは今のぼくとほぼ同じ歳なのか。
ムムム... がんばれ、自分。