BLue CaFe NeT

by HiRoo iNoue || ACTOR

とても静かだ。

夏の疲れが出て心身ともに本調子でないからか、ここ数日、心の中がとても穏やかに凪いでいる。今日は昼すぎからさっきまで外出していたにも関わらず、自分のまわりだけ音がすっと消えているような静かな時間。急に涼しくなった夜は、まるで真冬の透明な空気のようで、ポジティブでもネガティブでもない淡々とした気分を味わっていた。

今日は稽古があってそれはとても楽しかったし、最近仕事面で嬉しいことがいくつかあったりして、前向きなエネルギーがないわけではない。でも淡々と、粛々と、そしてどこかぼんやりと、それを受け止めて前に進もうとしている感じがある。いつもはどちらかというと気分の振幅が大きいほうなので、たまにはこういう静かなときがあってもいいだろう。悪くない。

今日は、僕が一方的に好きな役者さんとお会いする機会があった。舞台上にいない彼もまた、やはりとても素敵な雰囲気をまとった人だった。姿勢が良くて、落ち着きがあって、眼力があって、確かな存在感。何かを格別主張するわけではないのに、そこにただいるだけで目を引く。改めて、僕は「品の良い」役者さんが好きなんだなーと思った。何をもって品が良いと感じるのかを言葉で説明することはできないけれど(しかもそれは、人がそう思う基準と違うだろうけれど)僕もああいう「品」のある役者になりたいなーと、心からそう願う。憧れる。


全然関係ないけれど、今回の箱庭のタイトルをしょっちゅう
『いつも誰かに恋してる』
と間違えそうになります。

似てますよね?意味はだいぶ違うけど。