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BLue CaFe NeT

by HiRoo iNoue || ACTOR

Doors to WHERE?

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風琴工房『hedge』、無事に全公演が終わりました。多くの人に愛された幸せな作品でした。観に来てくださった方々、気にかけてくださった方々、関係者のみなさま、本当にありがとうございました。

僕の演じた加治崇之という役には、Kさんというモデルの方がいらっしゃいました。彼は僕が以前勤めていた会社の先輩にあたり、友人が数年一緒に仕事をした仲間でもありました。直接の面識はないものの、友人から彼の話をたくさん聞かせてもらい、今回演じるにあたっての参考にさせてもらいました。

加治さんはKさんそのものではないにせよ、Kさんの生きざまについて稽古・本番を通してずっと想像を巡らせました。夢や理想、成功を求めてエネルギッシュに生きた姿は、きっと華々しく美しかったことでしょう。僕にも、芝居に対する夢や理想や野心があります。舞台上でそれらが少しでも重なることがあればと、祈るような気持ちで毎回舞台に上りました。

加治さんはその向こうに夢や理想を追い求めて、怖れることなくドアを開け続けていきました。でも、彼の開けていたドアに飾られた数字は「4」。ドアの向こうに待っていたのは「死」でした。その絶望は計り知れません。

加治さんを通じて僕はKさんのことをずっと考え続けてきたので、なんだか実際知っていた人のようにすら思えます。もし実際に出会っていたら、きっと僕にとって大好きな憧れの先輩だったでしょう。一緒に仕事をすることも、もしかしたらあり得たかもしれません。お会いしてみたかったです。

今回、いつもKさんに「力を貸してください」とお願いをしてから舞台に上らせてもらいました。今回の公演では誰よりも彼に感謝をしています。Kさんのことは一生忘れません。ありがとうございました。

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