BLue CaFe NeT

by HiRoo iNoue || ACTOR

欲望の果てに。

ずいぶん間があきました。

今日は稽古休みだったので、TPTの「いさかい」を見てきました。まさにTPT、まさにベニサンという芝居でした。改めて、ぼくがやりたい芝居はああいう芝居だなあと思わされました。郷里に帰ったような、ホッとしたような、そんな感覚。好きな芝居でした。

乞局の稽古も順調に(?)進んでいます。演出家の下西さんを始め、全員初顔合わせの人たちばかりですが、そうとは思えないほどみんな近しく感じられています。良い意味で変わった面白い人たちばかりで刺激的な毎日です。みんな大好きです。楽しいです。

作・演出・劇団主宰の下西さんはぼくよりいくつか年下の人ですが、ぼくは彼のことを「天才」だと思っています。「天才」の定義もかなり主観的なものですが、ぼく個人的な意味で。確固たる世界観と溢れんばかりのイメージの持ち主です。その「天才」の思い描く世界にどれだけ近づけるか。それがこれから数週間のぼくの課題です。つかめそうでつかめないもどかしさでひさびさに肩こりに悩まされています。今回演じる人物は、考えれば考えるほどぼくとは全く違う価値観や世界観をもった人のように思えます。「耳たぶを動かすためにはどこに力を入れていいのかわからない」ってのと似たイライラ感です。何かしらの拍子に、つかめるような気もしてるのですが。やりがいのある役をやらせてもらってるので、精一杯がんばります。

全然話は飛びますが、世の中はここのところ大変なことになってるようです。アメリカなどで金融機関に公的資金を入れるとのことですが、個人的には「冗談じゃない」っていう気持ちでいます。まあ、確かに、現状をどうにかするには必要なことかもしれないですが、これまで大きなリスクのもとで莫大な利益を得て、それを社員にも還元して、一部の大金持ちをうみだしておきながら、いまさら「うまくいかなかったのでみなさんよろしく!」みたいなのってあんまりだと思います。税金払わされる人たちはたまったもんじゃないですよね。