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by HiRoo iNoue || ACTOR

『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』井上チームキャスト紹介(7)『斉藤直樹』

斉藤直樹(さいとうなおき)

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●プロフィール

神奈川県出身。上智大学在学中にダンスを始め、安室奈美恵やTRFなどのバックダンサーや「THE夜もヒッパレ」等の振付を担当した後、ストレートプレイなど舞台を中心に活動。

主な出演作品:「ボーイズタイム」「BENT」「エンジェルス・イン・アメリカ」「炎の人」「帰郷」「6週間のダンスレッスン」「アドルフに告ぐ」「ピローマン」「いま、ここにある武器」「マリアの首」「クライムズ・オブ・ザ・ハート」など。今後の活動予定: 3月~新国立劇場こつこつプロジェクト「スペインの戯曲」


他己紹介&これまで稽古してきて

どちらかというと「大人しい」メンバーの多いチームですが、それぞれの内では非常に熱いものがうごめいているように感じます。一度心を開いたら無理しなくても流れに乗っていけるような。

中でも直子さん(清水直子)はいつでもオープンマインドです。閉め忘れてるんじゃないかと思うくらいの風通しの良さです。りょうちゃん(渡邊りょう)は的外れなことを言ったりしますが悪びれないところが憎めないし、ハッシー(橋本ゆりか)は知れば知るほどマニアックで意外性があります。洋平(結城洋平)は数字には弱いが人を見る目が鋭く、瑞帆(瑞帆!)はゲームでも嘘をつけない素直さと本名を教えてくれない頑固さを持っています。感情がまったく読めない準(細井準)ですが、何かの拍子で爆発しそうな危うさを感じるし、関西出身のらしさを微塵も感じさせない由貴(野村由貴)はまだまだ知らない魅力であふれていそうです。

「いてまえ」的な人がいない、一見地味なメンツは演出のヒロオ(井上裕朗)の好みだそうです。スタンドプレイや派手な演出より俳優たちの密なつながりを重視する彼は、雑談やゲームの中から出てくる役者どうしの細い無数の糸を手作業で結んでくれています。10年以上の付き合いがありますが、ここ数年ワークショップを開催している彼の経験を120%発揮してくれています。


●僕からひとこと紹介

この作品の舞台となる「佐藤家」の家長、ゆき男役の斉藤直樹さんです。通称なおきさん。直樹さんと出会ったのはもうかれこれ14年ぐらい前でしょうか。共演したのはたったの1度だけなのですが、それからずっと継続的に、公私にわたる付き合いが続いています。ふたりともひょろっと細くて、雰囲気が似ているのか、昔よく兄弟に間違われました。そのせいか、僕にとっては、おにいちゃんみたいな存在の人です。

今回この作品を演出する、となったときに、オリジナル版と大きく変えたかったのはこの役でした。ゆき男の「死」によってこの物語はスタートし、終わっていきます。途中に挟まれる「回想」シーンにしか登場しない役ではありますが、彼の死が物語全体を支配しています。出番に関わらず存在感を放ってくれて、僕が今回の作品について考えている「父親」像を具現化してくれて、カンパニー全体を僕とともに導いてくれる理想を共有できる人・・・と考えたときに、この人以外思いつく人がいませんでした。僕から声をかけて、帰ってきた返事は「おもしろそう。やる」のただ一行。そんな人とともに作品を作れていて僕は幸せです。


<公演詳細>
第19回本公演/新人加入記念公演「あつまれ!『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』まつり」 | DULL-COLORED POP

<斉藤直樹予約フォーム>
 https://ticket.corich.jp/apply/97255/024/